ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第13回目は音楽評論家・ラジオDJ、そして2025年に45周年を迎えたDJイベント『LONDON NITE』を主宰する、大貫憲章さんが登場です。
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01. 最初の音楽の記憶は昔の流行歌。
1951年2月22日生まれ、長男でふたつ下の妹がいます。父親は茨城出身で、東京で国土地理院の仕事をしていました。公務員ですね。母親は実家が愛知で、ぼくが生まれるにあたり帰省して出産したんだそうです。
小学校1年の3学期まで暮らしていた板橋の大山のことが覚えているなかでは一番古いかなぁ。住まいは木造の官舎でしたね。近くに広い草原があって、そこで友達と遊んだことや、紙芝居が来ていたのもなんとなく記憶にあります。近所にビニール工場があったらしくて、そこで出たビニールの切れ端を拾い集めてた、というのは母親から聞きました。その後、一家で小平市に引っ越します。