河村康輔の、「Tシャツって人生だ」。
-Vol.02- FUNNY FARMのTシャツ

河村康輔の、「Tシャツって人生だ」。<br>-Vol.02- FUNNY FARMのTシャツ

Photo: Takaki Iwata

Text: Yusuke Suzuki

Edit: Yusuke Suzuki

COLUMN

だれがなにを着ているのか。それがTシャツだったらなおさら気になること。なぜならTシャツは、ファッションでありコミュニケーションツールだから。河村康輔さんがどんなTシャツを着ているのか、SNSで見たり会った時についついチェックしてしまうので、どうせなら連載で紹介してもらうことに。モノより思い出って有名なキャッチコピーがあるけど、ここではモノ=思い出。河村さんにとって、もしかしたらあなたにとっても、Tシャツって人生だ。

Vol.02 FUNNY FARMのTシャツ

何者でもなかった上京してすぐのころ。

これは撮影日当日(2025年10月某日)の午前中にメ◯カリから届いたやつです(笑)。「ファニー ファーム」のお店って、当時住所非公開だったんですよ。自分はお店に行ったことは無くて、ハタチのときに〈ヴァンダライズ〉の事務所にほぼ毎日入り浸っているときに、一ノ瀬さんから“ここにファニー ファームがあったんだよ”って教えてもらったんですよね。最後に〈ヴァンダライズ〉のお店があったところ(※神宮前3丁目あたりのキャットストリート沿い)から超近くて。

上京した年に『iMac』をGETして、「かっこよ!」なんて思っていたんだけど使い方がわからないから独学で色々触っていたら、ステッカーくらいはつくれるようになって。それで友だちと2人でなんとなく納得できるものができたんですけど、だれかに見てもらいたいと思ってもそもそも知り合いがいないんですよ。当時新宿の歌舞伎町に「リキッドリーム」があったじゃないですか(※2004年1月に閉店し、現在の恵比寿へ移転)? 宇川(直宏)さんとEYEさんが2人だけでやっていたレギュラーイベントにちょこちょこ遊びに行っていて、そこで渡して2人に見てもらおうと思ったんですよ。でも7時間くらいぶっ通しでイベントはやってるし、そもそも渡す度胸がない(苦笑)。田舎から出てきたガキが東京のコミュニティに入っていくのって、当時はすごくハードルが高かったんですよね。

それでその日はあきらめて帰ろうとしていたら、「リキッドリーム」の出入り口の扉のところに、サングラスをかけたひとが目に入って。友だちと「〈ヴァンダライズ〉の一ノ瀬さんじゃね??」ってなったんです。そもそも〈ヴァンダライズ〉は大すきでファンみたいな感じだったし、一ノ瀬さんはひとりだったから声をかけてステッカーのデザインを家でカットした紙を渡したんです。ずっとポケットに入れてたし、すっごくペラペラになっちゃってたんですけど、「めっちゃいいじゃん。でもこれステッカーじゃないんだね。今度ステッカー持って事務所に遊びにきなよ」って言ってくれたんですよ、やさしいですよね。こんな有名人にほめてもらえてうれしい!ってなったんですけど、連絡先を交換したり住所を聞くとかはできず、どこに行きゃいいんだろう?ってなったんです。

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