Text: Kenichi Aono
Edit: Yusuke Suzuki
ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載で、毎週月・水・金曜更新。第15回目に登場いただくのは、〈. . . . .RESEARCH〉代表であり、アウトドアからカスタムバイクまで、まさに我が道をいくスタイルを貫く小林節正さんです。
08. 靴屋から洋服屋という変化は結構大変。
あるとき、ヒカシュー(1978年結成のバンド)でサックスを吹いていた戸辺くん(戸辺哲)から「家主が旅行中、犬の世話だけしていればデカい家で自由にしてられるよ」という話があって。当時の自分に断る理由なんてなく、即引き受けその家で楽しく過ごしていたら、ある日突然玄関のドアが開いて。思わず「どなたですか?」と訊いたら「お前こそ誰だ?」と。それが家主の小暮徹さん(写真家)だった(笑)。それ以降も関わりは続き、古着ばかりだった小暮さんのワードローブをくまなくチェックできたのは若かりし頃の自分にとって、かけがえのない財産。当時の小暮さんの事務所はこぐれひでこさん(イラストレーター。小暮徹さんの妻)のブランド〈2CV〉のアトリエも兼ねていて、服づくりの流れを見ることもできたんです。
同じ時期、〈TAKEO KIKUCHI〉のアトリエにも頻繁に出入りしていたので、洋服のパタンナーや生地担当とも知り合って。その頃に〈GENERAL RESEARCH〉を立ち上げるにあたり、すでに頭に浮かんでいた7アイテムがあったので、彼らに助けてもらいながら最初のコレクションがかたちになりました。
靴屋から洋服屋というのは結構大変。洋服のサイズ感もわからないものだから、つくりたいものと似たような古着を持って打ち合わせに臨んでいました。自分がいいサイズ感で着られる服も、〈GENERAL RESEARCH〉の隠れテーマだったのかもしれません。
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〈GENERAL RESEARCH〉のルック。小林さんがそのとき気になったモノやコトが投影されているのが伝わります。
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Profile
小林節正(. . . . .RESEARCH〉代表)
1961年1月生まれ、浅草出身。〈. . . . .RESEARCH〉代表。山の〈マウンテン リサーチ〉やカスタムバイクの〈R.E.R〉こと〈ライディングエキップメント・リサーチ〉の展開、さらに2021年にオープンしたキャンプ場「水源の森 キャンプ・ランド」をプロデュースし、不定期で「ANARCHO MOUNTAINEERS」と題したイベントも開催。街も自然も、自由に行き来し自由に楽しむ姿勢は、多くのファンの心を掴んで離しません。
インスタグラム @anarchomountaineers009
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