ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第3回目は日本を代表するメンズブランド〈タケオキクチ〉の創設者兼デザイナーの菊池武夫さんの半生を辿ります。
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5. いよいよ服づくりへと歩みを進める。
どういう経緯だったか定かでないですが、文化学院時代、「鈴屋」のひとからわたしと同級生の大西公平(写真家、ムービー・カメラマン)に「日本橋髙島屋のヤングマン・マートというコーナーに出す服をデザインしてほしい」という依頼があったんです。それでデザインして生地を選んで、鈴屋さんが手配してくれたところで縫製してもらいました。