ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第13回目は音楽評論家・ラジオDJ、そして2025年に45周年を迎えたDJイベント『LONDON NITE』を主宰する、大貫憲章さんが登場です。
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10. 初ロンドン、最大のお土産はクイーンを発見したこと。
卒業が近くなった1973年にはじめてロンドンに行くことになりました。ワーナー・パイオニア株式会社(現・ワーナー・ミュージック・ジャパン)の洋楽担当の方と一緒だったんですが、大きな目的は「レディング・フェスティバル」を体験することでした。
2週間ほどのロンドン滞在中、夜はいくつかのライブハウスに行ったはずなんですが、どういうわけだかあんまり記憶にない(笑)。お目当ての「レディング・フェスティバル」も全部をバッチリ覚えているわけではなくて、ロッド・スチュワートがいたザ・フェイセズ、好きだったロリー・ギャラガー、ステイタス・クォーぐらいですかね。