スタイルの履歴書。大貫憲章 #9

Text: Kenichi Aono

Edit: Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第13回目は音楽評論家・ラジオDJ、そして2025年に45周年を迎えたDJイベント『LONDON NITE』を主宰する、大貫憲章さんが登場です。

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09. 音楽評論家への道を拓いてくれたのは松山猛さん。

 『an an』のレコード紹介の仕事をやるうちにほかのページもやらせてもらうようになりました。その当時はいろいろな方が編集部に出入りしていて紹介されたりもしましたが、そのなかでも音楽評論家の道を拓いてくれたのは間違いなく松山猛さん(作詞家、文筆家、編集者)ですね。直接お話しするようになる前、どういう方なのか編集部で訊いたら、フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」(1967)の作詞をしたひとだと。うわ、そんな有名な方なんだ!と驚きましたね。ただのおっさんだと思っていましたから(笑)。でも服装はとてもおしゃれでしたね。フォークっぽい感じは全然なくて洗練されていて、ぼくにとっては異文化でした。

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