アウトドア文化の中心である東京・神保町。そこから都営新宿線で一駅行った場所にあるのが「ムーンライトギア」だ。Vol.1で紹介した「ハイカーズデポ」ができたのが2008年。そこでロングトレイルやULの道具に魅せられた創業者が、2010年にオープンした。
ULの分野は海外のほうが一歩先を行っているため、「ムーンライトギア」で扱う商品のほとんどは海外製。そのすべてをスタッフたちがフィールドテストし、納得したものだけが店頭に並んでいる。だからこそギアへの愛着と造詣が深く、どのスタッフに聞いても的確な回答をしてくれる。
HANG OUT VOL.2
LONG TRAIL
Chapter 07
HANG OUT VOL.2LONG TRAIL
ロングトレイル初心者が、まず頼るべきお店4選。
VOL.2 ムーンライトギア(東京・岩本町)
キャンプとも違う。登山ともまた違う。山道や里山を長い時間かけて歩くロングトレイル・ハイキングに持っていく道具は「ウルトラライト(超軽量)」であることがなにより大切。身軽になることで疲労はたまりにくくなり、それが長い距離を歩くことに繋がっていくというわけ。けれど初心者にとっては、なにが正解で、なにが間違いかなんてわからない。だったら、なんでも相談できるスタッフがいて、道具の品揃えも豊富な、こんな店に行こう! 2店舗目は「ムーンライトギア」です。
UL界のインポートブティック。
すべて、フィールドテスト済み。
アウトドア文化の中心である東京・神保町。そこから都営新宿線で一駅行った場所にあるのが「ムーンライトギア」だ。Vol.1で紹介した「ハイカーズデポ」ができたのが2008年。そこでロングトレイルやULの道具に魅せられた創業者が、2010年にオープンした。
ULの分野は海外のほうが一歩先を行っているため、「ムーンライトギア」で扱う商品のほとんどは海外製。そのすべてをスタッフたちがフィールドテストし、納得したものだけが店頭に並んでいる。だからこそギアへの愛着と造詣が深く、どのスタッフに聞いても的確な回答をしてくれる。
この日、店を案内してくれた山﨑雄介さんも定期的に山にこもっているひとり。ただ、山にこもる目的がちょっと違う。
「ぼくはピークハントだったり、ロングトレイルを歩くためではなく、昆虫を撮影しに山に入ってるんです。カバンにカメラ機材をパンパンに詰めて」
その工程は数日間に及ぶことも少なくない。道なき道を行き、野山にテントとタープを張って何日も夜を明かす。そこで昆虫や里山の生態系をつぶさに観察し、写真におさめる。
その昔、山崎さんはいわゆる登山用の巨大なバッグパックを背負い、頑丈なテントやタープを詰め込んで撮影に出向いていた。あるとき、荷物の重量がありすぎて長い距離を歩くことが困難になり、ULの存在にたどりついたという。現在はカメラ以外は軽量なもので揃え、20〜30リットルほどのバッグひとつで数日間かけて山を彷徨う。
「ムーンライトギア」ではこのひとに聞け!
山﨑雄介さん
1994年生まれ、東京都出身。アウトドア好きであり昆虫好きだった父の影響で、幼少期から山に親しむ。現在も山に入る目的のほとんどが昆虫観察で、カメラ片手に数日間かけて山を漂い、そこで出会った昆虫の営みを写真におさめている。ムーンライトギアへは2022年に入社。ボーイスカウト経験もあり。
INFORMATION
ムーンライトギア
住所:東京都千代田区岩本町2丁目8−10
電話:03-6884-8143
時間:12:00〜20:00
定休日:月〜水
Instagram:@moonlightgear_tokyo