スタイルの履歴書。 菊池武夫 #10

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki、Miyoko Hashimoto

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第3回目は日本を代表するメンズブランド〈タケオキクチ〉の創設者兼デザイナーの菊池武夫さんの半生を辿ります。

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10. 〈MEN’S BIGI〉最初期の思い出。

 わたしはずっとアンティークの服に興味があったので〈MEN’S BIGI〉を始めるにあたっては1920年代くらいまでのそういう服を解体したりほどいたりして改めて研究しましたね。そのころは生地屋さんがどこも協力してくれて、ウール素材のものは少量でも一からつくってくれましたから、ブランド開始から5年くらいはオリジナルの生地を使うことができました。これはありがたかった。

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