Text:Kenichi Aono
Edit:Yusuke Suzuki
ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第7回目は高木完さんが登場。ロックからパンク、そしてHIP HOPと、音楽+αと共に生き続ける半生を紐解きます。
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13. 谷だらけの時代を経て迎えた「第二の人生」。
2000年あたりにK.U.D.O.くんがロンドンから帰国して何かやろうというときにサポートを申し出てくれたのがNIGO®くん。これが〈APESOUNDS〉です。そんなことをやりながら突入した21世紀は「谷だらけ」という沈んだ印象ですね。9.11、東日本大震災があり、それまでのんきにやってたのに、こんなことやってるのって意味ないんじゃないかとさえ思うようになりました。それと妻と母が亡くなったことが大きかったです。なので2000年代はじめごろからは家族、家のこと優先。このあいだ子どもの高校の卒業式だったんだけど、10年ほどひとりで育てたのかとしみじみ思いましたね。