Text:Kenichi Aono
Edit:Yusuke Suzuki
ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第7回目は高木完さんが登場。ロックからパンク、そしてHIP HOPと、音楽+αと共に生き続ける半生を紐解きます。
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12. プロデューサー的な仕事をしようと思っていたら……。
ヒップホップと出会って、ようやく自分の表現ができるようになったわけですが、始めた頃はヒップホップをやりたかったというより、その手法が自分のアイディアを実現するのにぴったりだったというのが正確です。
しばらくしてタイニー・パンクスとMELONのトシちゃん(中西俊夫。故人)と屋敷豪太とK.U.D.O.の3人でレーベルを作らないかという話が持ち上がります。これが1988年設立の〈MAJOR FORCE〉。そのころヒロシはヒップホップからハウスにプロダクションの興味が移っていたけど、ぼくはサンプリングとループで曲ができる面白さにハマっていたのでトシちゃん、K.U.D.O.くんと3人で制作をする機会が増えました。