Good Watch, Good Style - 時計と服のいいカンケイ。Vol.02 OMEGA SPEEDMASTER MOONWATCH WHITE DIAL
今年、上半期の訪日客が過去最高を記録した。渋谷や銀座といったショッピングエリアで目にするのは、大型の貸切バスで来て、デパートやブランド店で買い物を楽しむひとたちの姿。繁華街を歩くとさまざまな国の言葉が聞こえてくる。
彼らが日本を訪れる理由のひとつは円安だ。この国は脱デフレを目指す過程で、あらゆるモノが値上がりしているが、外国人からしたらまだまだ安い。イギリスの経済誌が発表するビックマック指数で世界のハンバーガーの価格を比べるとよく分かる。ファーストフードでいうと、目黒の行列の絶えないラーメン屋は「ヤサイマシニンニクアブラカラメ」なるコールができる一杯を600円で出すからすごい。このコスパを欧米人は信じられないと思う。
考えてみると、ネットやスマホの進化でぼくらの旅の仕方は大きく変わった。オンラインでエアチケットやホテルの予約がサクッとできて、「Googleマップ」を使えば知らない土地でも迷うことはない。評判のレストランを調べるのだって簡単だし、「Googleレンズ」は一瞬でメニューを翻訳してくれる。
英語がダメな某編集者はアメリカの入国審査で根掘り葉掘り滞在理由を聞かれるのがトラウマになり、英会話スクールに通いはじめたというが、そのうちスマホが通訳も担ってくれそうだ。
〈オーラリー〉サーマルシャツ ¥27,500、ニット帽 ¥22,000(オーラリー)、缶バッジ、ピンズ 編集部私物
〈ニューバランス〉スニーカー ¥36,300(ニューバランスジャパンお客様相談室)、ソックス 編集部私物
将来、我々の旅の目的地は地球を離れて月になるかもしれない。すでに宇宙旅行は実施され、2021年には日本の実業家が「国際宇宙ステーション」に滞在したことでも話題になった。いま宇宙ビジネスが注目される背景にあるのは「NASA」の「アルテミス計画」。これは月にひとを送って拠点をつくり、そこで継続的な活動を行うというプランなのだが、ある程度進めば、月に行くツアーの募集もはじまるはず。
振り返ると、1961年にスタートした「アポロ計画」で人類ははじめて月面に降り立った。この偉業で「アポロ11号」の乗組員が付けたのは〈オメガ(OMEGA)〉のクロノグラフ「スピードマスター プロフェッショナル」だ。当時「NASA」の公式装備品に選ばれた腕時計は、その後もマイナーチェンジを繰り返し、ウォッチ界の名作に仲間入りした。
今回ピックアップした「スピードマスター ムーンウォッチ」はその最新作になる。そもそもムーンウォッチといえばブラックダイアルだが、こちらは艶のあるラッカー仕上げのホワイトダイアルに姿を変えた。あえて色を反転させたことで、よりハンサムになったことが分かると思う。
いつか着心地のいい〈オーラリー(AURALEE)〉のサーマルに〈ニューバランス(New Balance)〉のスニーカーを合わせたラフな格好で月に行けたら最高だろう。もちろん手首に巻くのはムーンウォッチだ。
これまでずっと眺めていた月に、ぼくらが訪れる日は近い。
ケース : ステンレススティール、42mm
厚さ : 13.18mm
パワーリザーブ:50時間
価格 : ¥1,254,000
電話:0570-000087
オフィシャルサイト
電話:0120-85-7120
オフィシャルサイト