加藤忠幸の脳内インデックス。
<き> 崎陽軒
野菜の次は崎陽軒。期せずして食べ物トピックが続いてしまいましたが(笑)、まずは崎陽軒と加藤さんの関係性について聞かせていただけますか?
おれはほら、鎌倉生まれの横浜育ちで、バリバリの“ハマっ子”なんだよね。だから弁当といえば鎌倉の「大船軒の鯵の押寿し」か、横浜の「崎陽軒のシウマイ弁当」。頭のなかにはその二択しかないんですよ。
幼い頃から慣れ親しんだ味ということですね。
そうそう。農協の運動会とか消防団の出初式なんかで配られるのは、決まって「崎陽軒のシウマイ弁当」だったんです。いまでもうちら世代は、新幹線でどこか行くってなったら必ずと言っていいほど「崎陽軒のシウマイ弁当」を買っちゃう。昔っからあのバランスの良さの虜なんです。
メインのシウマイに、おかずの筍煮や鮪の漬け焼き、鶏の唐揚げ。箸休めのあんずと俵型のご飯。確かに完璧なバランスかもしれません。でもそこからコラボしたいという発想になるのは加藤さんらしいですよね。
歌丸さん(故・桂歌丸)仕様のシウマイ弁当があるのを知ってますか? 歌丸さんってチャーハンが大好きで、だけどグリーンピースが苦手だから代わりに海老がトッピングされてるってやつ。しかも本来ならひょうちゃん(崎陽軒の公式キャラ)が描いてある醤油入れが、歌丸さんの似顔絵になってんの。そういうのを見ると「おれもやりてぇ〜」って思っちゃって。