スタイルの履歴書。若槻善雄 #13

Text: Kenichi Aono

Edit: Yusuke Suzuki

REGULAR

ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第14回目は演出家として世界のフィールドで活躍し続ける、若槻善雄さんの裏方としての美学を教えてもらいます。

13 14

13. 仕事の幅が広がった2000年代初頭。

 藤井フミヤが愛知万博(2005)の名古屋市パビリオンのプロデューサーに就任して、手伝ってほしいと相談を受けました。うちで打ち合わせをしているとき、フミヤが「でっかい万華鏡をつくりたい」と。当時、コバちゃん(小林節正。〈.......RESEARCH〉代表)の事務所の隣の部屋に住んでいて、たまたまコバちゃんのところで大きな万華鏡を見せてもらっていたので、隣までそれを借りにいきました。「大地の塔」はこうしてできあがったんです。こういう仕事ももとをたどればGOLDなどのクラブでの出会いがきっかけ。いまの若いひとはSNSが中心だけど、実際に足を運ばないと体験できない、会えないというのがぼくらのころでしたからね。

この記事は有料会員限定記事です

続きを読むには

料金プラン
月額 ¥880 (税込)