スタイルの履歴書。若槻善雄 #12

Text: Kenichi Aono

Edit: Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第14回目は演出家として世界のフィールドで活躍し続ける、若槻善雄さんの裏方としての美学を教えてもらいます。

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12. 〈COMME des GARÇONS〉と川久保玲のこと。

 〈COMME des GARÇONS〉はぼくにとって特別なブランド。雑誌で見た「黒の衝撃」にはじまり、学生時代には〈COMME des GARÇONS HOMME〉の服をローンで買うほどでした。仕事で関わるようになったのはサル・インターナショナルのとき、確か1989年だったと思います。サルでギャルソンのショーをやることになって、ぼくも四方さんのアシスタントとして打ち合わせに同席するんですが、目の前には川久保玲さんがいる。「うわー!」って感じですよね。

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