Text:Kenichi Aono
Edit:Yusuke Suzuki
ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、記念すべき第10回目は音楽家として幅広い活動をしながら、クルマや時計、それにファッションなどを愛する人としても知られる松任谷正隆さんが登場。6月の計13回に及ぶ言葉と写真などから、松任谷正隆さんのスタイルを教えてもらいましょう。
8
13
08. 吉田拓郎『結婚しようよ』の録音に呼ばれる。
菅節和との演奏はいまはなき東急本店で開催されたコンテスト。菅が「すごいドラマーだ」といって連れてきた林立夫とぼくでバックを務めました。そのときの審査員が加藤和彦さん。コンテストのあと、ほどなくして加藤さんから連絡があり、林とぼくはCM音楽の録音のためにスタジオに行くことになるんです。林はすでに経験があったみたいだけど、ぼくはこれが初めての録音スタジオ。ピアノを弾いて1万2000円だか1万3000円だかをもらい、「ピアノを弾いてお金がもらえるなんて、なんだこれは」と思いましたね。