Text:Kenichi Aono
Edit:Yusuke Suzuki
ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、記念すべき第10回目は音楽家として幅広い活動をしながら、クルマや時計、それにファッションなどを愛する人としても知られる松任谷正隆さんが登場。6月の計13回に及ぶ言葉と写真などから、松任谷正隆さんのスタイルを教えてもらいましょう。
1
13
01. バレエを通じて知ったチャイコフスキーがお気に入り。
生まれたのは上高井戸。環八沿いのいまは佃公園になっているところです。昔の環八は片側1車線ずつで、うちの敷地はそこから少し奥まっていました。家の前には畑、環八をはさんで向こう側には八百屋さんがあって“東京の田舎”という雰囲気でしたね。
幼稚園のすぐ近くにピアノ教室があって、どうやら母がそこにぼくを連れていったんです。それが4歳ごろのこと。2013年、ピアノの先生が104歳のときに久しぶりにお会いしたら、先生はそのころのぼくの姿をよく覚えているとおっしゃってましたね。