ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第13回目は音楽評論家・ラジオDJ、そして2025年に45周年を迎えたDJイベント『LONDON NITE』を主宰する、大貫憲章さんが登場です。
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12. ピストルズと思って観ていたクラッシュがのちにDJのきっかけに。
ロンドンの「THE 100 CLUB」でピストルズが演るのを知ってそこに向かいました。対バンでクラッシュというのが出る、とあって。そのころはクラッシュを知らなかったんです。それで最初に出てきたバンドを観て「これがクラッシュか」と思って、しばらくして次のバンドが出てきた。戦闘的で目力が強くて短髪を立てていて、パンクだなぁという感じだったんですが、写真で見ていたピストルズとはどうも違う。実はこれが最初期のクラッシュで、ぼくはそれをピストルズと思い込んでいたんですよね(笑)。結局このときはそこで帰ってしまって、クラッシュのあとに出たピストルズは観ていないんです。