スタイルの履歴書。北村信彦 #5

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki

REGULAR

ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第6回目は〈ヒステリックグラマー〉のデザイナーであり、常に音楽と共に生きる北村信彦さんのストーリー。

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05. ポール・ウェラーに財布を拾ってもらう。

 高校生のときにザ・ジャムの来日公演を中野サンプラザに観に行きました。終演後、裏の駐車場で煙草を吸おうと外に出たら、搬入口の前にたくさんのファンが出待ちしている。遠回りするのも面倒だったんで、建物沿いに行こうと向かったら、搬入口のドアが開いた。それでファンの女の子たちがそっちに詰めかけたもんだから、ぼくは押されて持っていたパンフレットと財布を落としてしまいました。そうしたらなかから出てきたポール・ウェラーが財布を拾ってくれたんです。

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