Text:Kenichi Aono
Edit:Yusuke Suzuki
ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第6回目は〈ヒステリックグラマー〉のデザイナーであり、常に音楽と共に生きる北村信彦さんのストーリー。
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01. 『20世紀少年』のような少年時代。
世田谷の三軒茶屋2丁目生まれで、家は環七と246と世田谷通りに囲まれたエリアの真ん中あたり、三軒茶屋小学校の目の前でした。『巨人の星』の星飛雄馬や『ど根性ガエル』のひろしの家みたいな長屋です。平屋なんだけど台所からはしごみたいな階段があって、そこを上ると屋根の上に物干し台がある––––ほんと、昭和のマンガに出てくるような家でしたね。そこに両親とおじいちゃんおばあちゃん、妹の6人で暮らしていました。