スタイルの履歴書。北村信彦 #2

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第6回目は〈ヒステリックグラマー〉のデザイナーであり、常に音楽と共に生きる北村信彦さんのストーリー。

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02. 小学校の途中で三軒茶屋から春日部市へ。

 小学校1、2年のころだったか、ヒットしていた「黒ネコのタンゴ」とB面の「ニッキ・ニャッキ」という曲を聴いたあとに続けて、ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」を聴くっていうのがぼくらのなかで流行っていました。ただ聴くんじゃなくて、雨戸を閉めて暗くした部屋中にマットレスや布団をしきつめて、そこにみんな突っ伏して、で、「OK?」「OK!」なんて合図出してから「帰って来たヨッパライ」をかける。あの曲、最後の方にお経が入っているんだけど、いま思えばそういうのも含めて最初のサイケデリック体験でしたね。そのころは妖怪だとかオカルトもブームで、現実とは違う世界への興味があったんだと思います。

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