スタイルの履歴書。若槻善雄 #6

Text: Kenichi Aono

Edit: Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第14回目は演出家として世界のフィールドで活躍し続ける、若槻善雄さんの裏方としての美学を教えてもらいます。

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06. 就職し、ファッションショーに携わる第一歩を踏み出す。

 モード学園を卒業するにあたり、就職は江橋さんの会社「タッチ」にお世話になろうと決めました。江橋さんは演出家という肩書きでやっていたけど、それがどんな仕事なのかまではよくわかっていなかったんです。でも、とにかくファッションショーに携わることをやりたかった。いまみたいにすぐいろいろ調べられる時代じゃなかったのもあって、講師に来ていた江橋さんのところに行こうと考えたんです。実は一回落とされているんですが、どうしても、と再チャレンジしたらめでたく入社できました。江橋さんの右腕だったスタイリストの女性が「お寺の息子さんだし真面目そうだからいいんじゃない」といってくれたとあとから聞きました(笑)。

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