高橋ラムダのスタイルコード。
Vol.3 ダウンジャケット

高橋ラムダのスタイルコード。 <br>Vol.3 ダウンジャケット 高橋ラムダのスタイルコード。 <br>Vol.3 ダウンジャケット

Photo: Haruto Inomata

Edit: Soma Takeda

COLUMNFASHION

スタイルとは、ただ服をおしゃれに着こなすことではない。服そのものが持つ歴史や文化、そしてそこに流れる時代の空気を知り、自分なりに咀嚼してこそ、はじめて形づくられるもの。本連載では、スタイリスト・高橋ラムダの私物とその着こなしを手がかりに、スタイルの背景を紐解いていく。第3回目のテーマは、ダウンジャケット。

裏原とニューヨーク。〈ザ・ノース・フェイス〉を選ぶ理由。

フイナム
フイナム

3回目のテーマは、ダウンジャケット。今回は〈ザ・ノース・フェイス〉の2着を持ってきていただきました。ラムダさんがこのブランドのダウンジャケットに初めて触れたのは、いつ頃のことですか?

ラムダ
ラムダ

黒×紫の「ヌプシ」を買ったのが最初で、たしか19歳だったかな。アメリカ企画が欲しかったから、「ネバーランド」みたいな並行輸入のお店に行って、若者にしては大金を払って頑張って手に入れましたよ。

フイナム
フイナム

それはやっぱりアメリカものへの憧れですか?

ラムダ
ラムダ

そうですね。おれの中で、〈ノース〉のダウンは"ニューヨークのアウター”というイメージが強くて。現地のひとたちは、凍えるような寒さをしのぐために服を何枚もレイヤードして、その一番上にダウンを羽織る。あのパンパンに膨らんだ着ぶくれ感とか、まん丸なシルエットに惹かれたんです。日本企画のものは、日本人の体型に合わせて形がスマートに整理されているけど、求めていたのは、もっと野暮ったくてファットな形だったんですよね。

フイナム
フイナム

スタジャンの回でも「丸くて野暮ったい形がいまの気分」と言われてましたね。

ラムダ
ラムダ

それともうひとつ、アメリカ企画に惹かれた理由は、当時の裏原カルチャーからの影響があって。NIGOさんや「M&M」(NOWHEREなどの店舗デザイン・内装を手がけた集団)のひとたちが、アメリカ企画の〈ノース〉を着ているのをリアルタイムで見て、強烈に憧れたんです。ダウンがパンパンに詰まっているのに、着丈は短くて袖が異常に長いバランスで、本当に着こなすのが難しかったんだけど(笑)

Article image アメリカ企画の丸いシルエットをさらに強調するため、裾を絞って着るのがラムダさん流。

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