高橋ラムダのスタイルコード。
Vol.3 ダウンジャケット
3回目のテーマは、ダウンジャケット。今回は〈ザ・ノース・フェイス〉の2着を持ってきていただきました。ラムダさんがこのブランドのダウンジャケットに初めて触れたのは、いつ頃のことですか?
黒×紫の「ヌプシ」を買ったのが最初で、たしか19歳だったかな。アメリカ企画が欲しかったから、「ネバーランド」みたいな並行輸入のお店に行って、若者にしては大金を払って頑張って手に入れましたよ。
それはやっぱりアメリカものへの憧れですか?
そうですね。おれの中で、〈ノース〉のダウンは"ニューヨークのアウター”というイメージが強くて。現地のひとたちは、凍えるような寒さをしのぐために服を何枚もレイヤードして、その一番上にダウンを羽織る。あのパンパンに膨らんだ着ぶくれ感とか、まん丸なシルエットに惹かれたんです。日本企画のものは、日本人の体型に合わせて形がスマートに整理されているけど、求めていたのは、もっと野暮ったくてファットな形だったんですよね。
スタジャンの回でも「丸くて野暮ったい形がいまの気分」と言われてましたね。
それともうひとつ、アメリカ企画に惹かれた理由は、当時の裏原カルチャーからの影響があって。NIGOさんや「M&M」(NOWHEREなどの店舗デザイン・内装を手がけた集団)のひとたちが、アメリカ企画の〈ノース〉を着ているのをリアルタイムで見て、強烈に憧れたんです。ダウンがパンパンに詰まっているのに、着丈は短くて袖が異常に長いバランスで、本当に着こなすのが難しかったんだけど(笑)