TECH FREAK - ギークな未来百貨。
Vol.6 Powerbeats Pro 2

TECH FREAK - ギークな未来百貨。Vol.6 Powerbeats Pro 2

Photo: Kai Naito

Edit: Shuhei Wakiyama

REGULARTECH

身近なデバイスや便利なガジェット、生活を豊かにする家電製品から、新しいサービスまで。最新テックのいまにフォーカスする連載企画。第6回目は、〈ビーツ(Beats)〉の完全ワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro 2」を取り上げる。

やる気スイッチ、オン。

スポーツといえば秋のイメージが強い。けれども、2月はマラソンシーズン。ふとしたときにマラソンという言葉を耳にして、少しは体を動かしてみようなんて気になってくる。

でもいざやってみると、体を鍛えたり、走ったりというのは、なかなか続かない。残念ながら三日坊主になってしまう人が多いし、その傾向は歳を重ねるほど強くなっていく気がする。

習慣化してしまえばいいのだけれども、それまでが難しい。新しいギアを投入したり、ツラくない程度の気持ちのいいポイントを見つけたりといった、自分にとってのやる気のチューニングが必要になってくる。

そんなとき、〈ビーツ〉の最新作「Powerbeats Pro 2」という完全ワイヤレスイヤホンがあると、そっと背中を押して応援してくれるのではと思ってしまう。

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「Powerbeats Pro 2」は「Powerbeats」シリーズの新型モデル。ワークアウトに最適化されたつくりで、体を動かしている間に使うことを中心に考えられている。

旧型モデルとの違いはたくさんあるけれど、まずはデザイン。同じように耳にかける形状なのだけど、旧型に比べて20%の軽量化に成功したということでスマートになった。ひとに置き換えれば、80kgが64kgへのダイエット。その違いは一目瞭然だ。

耳に着けてみると、しっかりとしたフィット感。その秘密は、ニッケルチタン合金製のイヤーフックにある。柔らかで耳に心地よくフィットするそれは、約1,000名のアスリートにテストし、最適な装着感をテストした結果で導き出されたようだ。実際に走ってみても、ズレたり、抜けたりしそうな感じはせず、かなりの安定感を感じられた。

そして、スポーツモデル特有のいかにも運動用といった気負いがいい意味であまりない。ボリュームが抑えられた自然なデザインは、普段から使えるデザインになっている。

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ワイヤレス充電に対応しているケースは少し大きいけれど、イヤーフックの形状的に大きいのはしょうがない。実際に体を動かすときはケースは置いてくるのだから、日常的な使用以外は問題ないし、ワークアウト特化型なので、そこらへんは目をつぶってもいいくらいだ。

「Apple H2」チップを採用し、機能面も全体的に向上。イヤホン本体で最大10時間の再生、充電ケースを使用することで最大45時間の再生に対応している。

音響面も〈ビーツ〉らしいパワフルな音がやる気にさせてくれるし、装着感に合わせてリアルタイムで低音域と中音域を自動調整してくれるというアダプティブイコライゼーション機能が気づかぬうちにいい仕事をしてくれていた。イヤーチップのサイズが5種類ついてくるというのも、音へのこだわりを感じさせて、とても好感が持てる。

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いまの時代らしく、外部音取り込みモードとアクティブノイズキャンセリング(ANC)も、もちろん搭載している。前者は周りに配慮できるのでワークアウトのときに必須だし、後者は没入感を味わえる。空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキングといったコンテンツを楽しむ機能を組み合わせれば、いつなんどきだって不満を感じることはなかった。

そしてなによりも、「Nike Run Club」といったアプリを使うことで、〈ビーツ〉初の心拍数モニタリングができるようになったというのもポイント。これによって運動強度を調整することができるし、終わったあとに観察するのも楽しい。こういうのが地味に継続の手助けになったりするから侮れない。

ひとつ気をつけたいのが、日本ではランニングなど一部のスポーツでイヤホンの使用を推奨されていないので、十分に注意して使用しなければいけないということ。運動は継続してこそ意味があるので、事故などに巻き込まれないように周りにはくれぐれもお気をつけを。まずは週1、夏までに目指せ6パック!

Article image 〈ビーツ〉Powerbeats Pro 2 ¥39,800(アップルストアコールセンター)

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