スタイルの履歴書。岡田哲哉 #11

Text: Kenichi Aono

Edit: Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載で、毎週月・水・金曜更新。第15回目は〈グローブスペックス〉代表である岡田哲哉さんの半生を、14回にわたりお送りします。

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11. ニューヨークの店舗での取り組みと工夫。

 ニューヨークで働いて1年ほど経ったあるとき、店がフィフス・アヴェニューからパーク・アヴェニューに移転することが決まります。移転したからといって前の場所をがらんと空っぽにしておくのは条例で禁じられていたので、わたしはこの旧店舗をクローズまでの10ヶ月間任されることになりました。

 旧店は間口が狭かったので、通りをゆくひとに足をとめてもらうためにウインドウ・ディスプレイを強化しました。ウインドウのどこに指紋がついているかを見れば、どのアイテムに関心を持たれているかがわかりますしね。このとき旧店が扱っていたのはフレームとサングラス。そのおかげでファッションなどの欲求を満たすための眼鏡のニーズを実感できたのは収穫でしたね。

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