スタイルの履歴書。小林節正 #5

Text: Kenichi Aono

Edit: Yusuke Suzuki

REGULAR

ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載で、毎週月・水・金曜更新。第15回目に登場いただくのは、〈. . . . .RESEARCH〉代表であり、アウトドアからカスタムバイクまで、まさに我が道をいくスタイルを貫く小林節正さんです。

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05. 日本の靴づくりに対する危機感を抱き帰国。

 一応、靴工場の息子だから、イタリアでも彼らが何をやっているかはわかる。でも全然違うんですよ、浅草の実家で見てきたものと。職人たちはみんなファッションのなんとなくの動向は知ってるし、ファッション的なリテラシーの高さにはびっくりしました。日本の工場だとファッションの話なんて通じませんでしたからね。彼らが働く工房の環境の良さにも驚きました。そもそも空気感が全然違うし。この差はいったいなんなんだ?と。それで「ファッションの世界と互角、あるいは使いものになるような靴屋側の人間にならないと」という思いが芽生え、帰国の決心をするんです。 

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