ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第12回目はスタイリスト・クリエイティブディレクターとして活躍する島津由行さんの半生を辿ります。
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06. 有田正博さんと「アワーハウス」のこと。
有田さんを知ったのは『メンズクラブ』の誌面。有田さんは九州学院高校出身で、卒業後に九学で結成された「アイビー・スピリット・ファンクラブ」という団体の取りまとめ役をやられていました。そんな有田さんを『メンズクラブ』が4、5ページ使って取り上げていたんです。ぼくは九州学院の連中と付き合いがあったのもあり、有田さんを「すげー」と一方的に認識していました。スカイブルーとイエローのチルデン・セーターに白いフレア・パンツ、本を小脇に抱えて、絵に描いたようなアイビー青年でしたね。