スタイルの履歴書。島津由行 #3

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第12回目はスタイリスト・クリエイティブディレクターとして活躍する島津由行さんの半生を辿ります。

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03. 内向的な自分を少し開いてくれたバンド活動。

 兄貴とぼくの6歳上のいとこがよく一緒に遊んでいて、そのうちぼくもそこに加わるようになりました。ピンボールやビリヤードにハマって、ビリヤードは出場した大会の2回目で九州チャンピオンになったんですよ。

 いとこの家は中華料理屋と「ムゲン」というディスコをやっていて。うちよりかなりお金持ちでしたけど、寂しかったのか我が家でよくおばあちゃんのつくったカレーを食べてましたね。『傷だらけの天使』のショーケンみたいなひとで、悪かったなぁ(笑)。やけどをしていたり両親がもめていたりというのを知っていたからか、ぼくのことをすごく気にかけてくれて。「東京に出るなら原宿に行け」といってくれたのもこのひとでした。

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