河村康輔の、「Tシャツって人生だ」。
-Vol.04- Cabaret VoltaireのTシャツ

河村康輔の、「Tシャツって人生だ」。<br>-Vol.04- Cabaret VoltaireのTシャツ

Photo: Takaki Iwata

Text: Yusuke Suzuki

Edit: Yusuke Suzuki

COLUMN

だれがなにを着ているのか。それがTシャツだったらなおさら気になること。なぜならTシャツは、ファッションでありコミュニケーションツールだから。河村康輔さんがどんなTシャツを着ているのか、SNSで見たり会った時についついチェックしてしまうので、どうせなら連載で紹介してもらうことに。モノより思い出って有名なキャッチコピーがあるけど、ここではモノ=思い出。河村さんにとって、もしかしたらあなたにとっても、Tシャツって人生だ。

Vol.04 Cabaret VoltaireのTシャツ

人生で最初で最後のポリシー違反!?

自分史上、1番お金を出して買ったTシャツです。10万円オーバー。でも、マジで無いんですよ(苦笑)。1970年代にイギリスで結成された、キャバレー・ヴォルテールっていうインダストリアル・ミュージック・グループのTシャツで、これ以外現物を見たことはまったく無くて、鬼レアだと思います。「ラボラトリーアール(LABORATORY®)」にあって、(オカモト)レイジくんと(村越)雄大くん(※「ラボラトリーアール」スタッフ)の2人が“これ、河村さんが確実に持ってないとだめだよね”となったみたいで連絡をくれて。ぼくがキャバレー・ヴォルテールをめちゃくちゃすきなことを、2人とも知っていたんですよね。

購入したのは3年前くらいかな?いまよりも(ヴィンテージの)バンドTブームみたいなのがきていて、お金があるひとが容赦なくバンバン買っていくような感じで。こんな貴重なものが、仮に国内じゃなく海外へ行っちゃって二度とみれなくなるのが寂しいよねという話を、その時に雄大くんとしたんです。でも、自分の中でTシャツは本と同じで、高いお金を出さずに相場より全然安く買いたくて。ものを買うときは基本的に、相場より安く超レアなものを買うっていう快感が、ずっと子どものころからあって。だから自分のポリシーに反することだと思いながら、これだけはさすがに…って悩んで。その場では買わず“一旦帰って考えるわ”って21時くらいに家に着いて、その日の夜の24時、25時くらいには“やっぱり買う!”って連絡して、次の日に買いに行きましたね。

今ってお金と時間さえあれば、正直けっこうなんでも手に入るじゃないですか? でもこれは“(河村さんに)持っておいてもらいたいから”って言ってもらえたり、オークションで競うわけじゃなく友だちのお店で買うし、例えばブランドものとかで10万以上のものを買ったりするからなとか、ポリシーに反することへの言い訳をたくさん考えましたね(笑)。あとは友だちや先輩のブランドに辿りつくまでの自分のルーツのひとつだから、10万以上でもこれだけはいいということにしました。ポリシーに反して10万以上のTシャツを買うなんて、後にも先にもこれが最初で最後ですね(笑)。

  • フロントのグラフィックの下には『PRINTED BY P.W.P. 84』の表記が。P.W.P.はおそらく当時イギリスにあったプリント業者のことで、1970〜80年代のザ・スミスやキング・カートなどのバンドTシャツにも同じ表記を確認することができます。サイズ表記はLARGE 42-44。メーカーは不明だが、MADE IN ITALYのボディをバンドTシャツで見ることはレア。
  • フロントのグラフィックの下には『PRINTED BY P.W.P. 84』の表記が。P.W.P.はおそらく当時イギリスにあったプリント業者のことで、1970〜80年代のザ・スミスやキング・カートなどのバンドTシャツにも同じ表記を確認することができます。サイズ表記はLARGE 42-44。メーカーは不明だが、MADE IN ITALYのボディをバンドTシャツで見ることはレア。

フロントのグラフィックの下には『PRINTED BY P.W.P. 84』の表記が。P.W.P.はおそらく当時イギリスにあったプリント業者のことで、1970〜80年代のザ・スミスやキング・カートなどのバンドTシャツにも同じ表記を確認することができます。サイズ表記はLARGE 42-44。メーカーは不明だが、MADE IN ITALYのボディをバンドTシャツで見ることはレア。

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