スタイルの履歴書。 吉田克幸 #9

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki、Miyoko Hashimoto

REGULAR

ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第4回目は〈ポータークラシック〉創設者の吉田克幸さんの半生を辿ります。

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9. ものを見極める目が日本の伝統技術に出合った。

 ポータークラシックでは日本の伝統技術を取り入れたものづくりをしていますが、そのきっかけのひとつとなったのは、ボストン郊外の骨董市で出合った一着でした。ボロボロの剣道着が出ていて、それを見た瞬間「神様は俺にチャンスを与えてくれた」って思いましたね。このボロボロの道着のおかげでまたすごいものをつくれるぞって。親父がそうだったように、ほかのひとがなんとも思わないものでもこんなふうにしたら自分のものづくりに生かせるんじゃないかという考えは、俺にも、そして息子の玲雄にも受け継がれていると思います。やっぱりものを見極める目は腐らしちゃだめなんですよね。

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