Text:Kenichi Aono
Edit:Yusuke Suzuki
ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第8回目は写真家の長濱治さん。世の中の常識からはみ出しながら懸命に生きるひとたちを中心に被写体とし、半世紀以上ファインダーを覗き続ける価値観に迫ります。
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07. 1966年、アメリカ西海岸。
2年ほどアド・センターで働いたあと、独立するのですが、フリーになっても雑誌や広告の仕事で食えていましたよ。アド・センター時代に身につけたことが役立ったし、まわりのひとたちもみんな可愛がってくれて仕事を振ってくれたので。いい時代にいいひとたちと巡り合ったんですね。そうして稼いだお金をもとに、1966年、初めてアメリカに行くことにするんです。子どものころの記憶がぼくをアメリカへと向かわせました。