スタイルの履歴書。長濱治 #8

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第8回目は写真家の長濱治さん。世の中の常識からはみ出しながら懸命に生きるひとたちを中心に被写体とし、半世紀以上ファインダーを覗き続ける価値観に迫ります。

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08. ヘルズ・エンジェルズを「これだ!」と思った理由。

 なぜヘルズ・エンジェルズと出会って「これだ!」と思ったか。その話をするには少し時間を戻さなくてはなりません。加納との会話で写真をやろうと思ったのと同じころ、銀座の「イエナ」である写真集を見て衝撃を受けたんです。それはオランダ人写真家、エド・ヴァン・デル・エルスケンの『Love on the Left Bank』(1956)。パリのサンジェルマン・デ・プレ界隈のボヘミアンたちを撮ったものです。これを見て「写真ってこんなすごいことができるんだ!」と感動しましたね。自分が写真をやる大きなきっかけになったのは間違いありません。

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