クルマだからこそ行ける場所。車内でしかできない内緒の話。好きな音楽を流して、気の向くままにどこまでも。クルマはいつだってぼくらに新しい景色を見せてくれる。好きな子を乗せたときはまたちょっと違うかもね。これは、そんなドキドキやワクワクをゲストといっしょに探る連載。今月の助手席さん、クルマの魅力ってなんですか?
Profile
斉藤雄哉
福岡県出身の26歳。バンド・yonawo、TRIPPYHOUSINGでギターを担当するほか、複数のアーティストのサポートメンバーも務める。TRIPPYHOUSINGでは11月13日にセカンドシングル『For a long time』がリリースされたばかり。ますます勢いに乗る、注目必至のアーティスト。
Instagram:@juriank
雄哉さんと探る、408の魅力。
セダンか、SUVか。どちらとも取れるこの流線型のフォルムには、走る喜び、操る楽しさ、そんなクルマの愉悦を再認識させてくれるような不思議な魅力があった。いわゆるクロスオーバーSUVと括られるこの〈プジョー(PEUGEOT)〉の「408」は、同メーカーの伝統的な「40“X”」シリーズの最新モデル。「407」の生産を終えてしばらく本国でも日本でも欠番となっていた本シリーズが、およそ10年ぶりに復活したのだ。
この日ギターケースを両手に抱えて登場したのは、ギタリストの斉藤雄哉さん。集合場所は下北沢だ。リハ終わりだという雄哉さんは、開口一番こう切り出した。
「すごく楽しみにしてたんですよ、この企画。ドライブが好きなので。ちょうど今年、ルームメイトといっしょにクルマを新調したところで、ほぼ毎日乗ってるんです。電車が嫌いで、飲む予定がある日以外は基本的にクルマ移動。今日の下北でのリハもクルマで来ました。機材もいろいろ積めるし、その方がラクなんですよね。好きなときに乗って、自分のペースで休憩できる。電車だとそうはいきませんから」
流麗なファストバックのクルマはときに実用性が犠牲になるケースも少なくないが、この「408」は違う。トランクの容量は通常時で最大536L、後席を倒せば最大1611Lにまで拡大する。クロスオーバーSUVの肩書きに違わぬ、十分なラゲージスペースが確保されているのだ。さらにハンズフリー電動リールゲートを採用。スマートキーを携帯していれば、リアバンパーの下で足を動かすだけで自動的にトランクが開く。この日のように両手にギターを抱えていても安心だ。