だれにだってお気に入りの店がある。レストラン・食堂・喫茶店・カフェ・バー…。知り合いだから・おいしいから・居心地がいいから…。ジャンルもその理由もひとそれぞれ。ひとつ言えるとしたら、そんなお店があればそれは豊かな人生に違いない。だから、あの人にお気に入りのお店を教えてもらいたい。第2回目は、現代美術作家・加賀美健さんが家族揃ってファンだという都立大学駅のイタリアンレストランへ行ってきた。
ずっと家族で通いたい。
「Cantina Carica ri」、読み方は「カンティーナ カーリカ・リ」。中2の娘がよく言うんですよ、「カーリカリ行きたい!」って。語呂がいいんでしょうね。学芸大学のイタリアン「リ・カーリカ」の姉妹店で、たしかオープンしたのは2015年かな。ぼくはかれこれ4〜5年近く通い続けています。
奥さんは食べるのも呑むのも好きなひと。いつもアンテナを張ってくれていて、ここも奥さん経由で知りました。家族で外食しに行くお店は、奥さんが見つけてくれることが多いんです。外食しに行くといっても、最近はもっぱら家族とだけ。お気に入りの5店舗をレパートリーで回しています。
そのうちのひとつが、ここ。とにかく娘が好きなんですよ。必ず頼むメニューが2つあって、ひとつがニンニクとトマトのピチアリオーネ。パスタの一種なんですけど、麺がうどんみたいに太くてモチモチ。この店の看板商品です。もうひとつはステーキで、肉厚なのに食感は柔らか。これは塩で食べるのがオススメ。パスタ! 肉! みたいにわかりやすいメニューがあるから、子供連れでも楽しめるんですよね。それに、ぼくらが好きなワインも充実していて、家族揃って大満足。ここのイタリア料理と合わせるナチュールは最高です。