HANG OUT VOL.5 

The ABCs of cooking

Chapter 04

2025.1.21

Photo:Naoto Date

Text:Keisuke Kimura

Edit:Yuri Sudo

Special Thanks:ABC Cooking Studio

HANG OUT VOL.5

HANG OUT VOL.5 The ABCs of cooking

梶雄太、料理はじめます。

「料理を始めよう」と決意したとしても、初心者にとっては包丁を持つのが怖いし、失敗したら嫌だし、そもそも何から始めればいいのかわからない。気づけばコンビニに足が向いているし、デリバリーアプリを開く始末…。わかる、とってもわかる! でも大丈夫です。スタイリストの梶さんも、つい最近までそうだったんだから。

Chapter 04 | The ABCs of cooking

梶雄太

1974年、東京都生まれ。アシスタントを経て、1998年からスタイリストとしてのキャリアをスタート。雑誌、広告、映画など幅広く活動する傍ら、映像制作や執筆などジャンルを問わず表現をし続け、2020年には自身のブランド〈SANSE SANSE〉を立ち上げる。料理経験はほとんどなしだったが、2023年よりABCクッキングスタジオに通いはじめる。

Instagram:@yutakaji_

今年こそ、やる!

この日、梶さんとやってきたのは「ABCクッキングスタジオ」。全国に約100店舗ある、日本が誇る料理教室だ。料理のクラスも豊富に用意されていて、初心者から上級者コースまでさまざま。

講師もバラエティに富んでいるし、いろんな場所にあるから、相性のいい講師で選ぶもよしだし、立地で選ぶもよし。しかも初めてのひとに限り、550円で体験レッスンを受けることもできる。

レシピは商品開発部が試行錯誤を重ねてたどりついたものばかり。手早く、簡単に、さらにおいしくつくれるレシピは、YouTubeにも、有名な料理レシピサイトでも見ることはできない。

で、梶さん。料理ができる男になりたくて、2023年からここに通っている。これまで通った回数は6回ほど。「家庭科の授業でやって以来」料理はしていなかったから、当初は包丁の持ち方もわからなかったし、洗い物すら危うい状況だった。

そして2025年の年始も年始、久しぶりに「ABCクッキングスタジオ」へ。「今年は本格的に料理ができる男になる」と意気込み、いざ。

誕生日プレゼントでもらったという黄色いエプロンを巻いたら、早速レッスンのスタートです。講師は「ABCクッキングスタジオ」の矢田先生

先生:今日は「ABCクッキングスタジオ」の定番レシピである、煮込みハンバーグをつくっていきます。

梶:はい、よろしくお願いします!

先生:材料もつくり方も、すごくシンプルです。玉ねぎ半分をみじん切りにしていただいて、もう半分はソース用に薄切りにしていただきます。あとは材料を混ぜて、形成して、煮込んで終わりです。

梶:切るのは玉ねぎぐらいですか?

先生:そう。みじん切りが今日の見せ場でございます。じゃあ早速やっていきましょう。包丁の持ち方・立ち方からお伝えしますね。

梶:ぼく、老眼であんま見えないんだよな〜。こんな感じで大丈夫そうですか?

先生:ばっちりです。それでは、もう半分をみじん切りにしていきます。ところで梶さん、料理の腕前はどのくらいなんですか?

梶:初心者も初心者です。ほんと、何も知らないひとです。

先生:でも、すごくお上手ですよ!

梶:いや、全然上手じゃないですよ! そして先生、優しいです!

先生:見ていて安心。今年のみじん切り新記録ですか?

梶:間違いないです。今年、初めてみじん切りをしたので。*

*撮影が行われたのは1月7日(火)

先生:玉ねぎが粗いと、ハンバーグに隙間ができて、そこから肉汁が出てきてしまうんです。なので、ここはちょっと頑張ってもらいました。これがおいしいハンバーグをつくる最大のコツですね。

梶:(レシピの紙を見て)ぼく、この少々とか、ひとつまみとかまったくわからないんですよ。どうしたらいいんですか?

先生:2本指でつまむのが少々、3本指がひと “つ”・“ま”・“み”。これは覚えておくといいですよ。次は玉ねぎとひき肉を、グーパーグーパーしてしっかりこねていきます。ここまで、いかがですか?

梶:たぶん簡単ですね。

先生:今日はチーズインハンバーグなので、 とろけるチーズを中に入れていきます。丸々1枚です。これをぎゅっと入れて、包み込んでください。

梶:めちゃくちゃでかくないですか?

先生:今回はチーズが入ってますからね。ここから、空気抜きのためにお肉を両手に打ち付けていきます。ヒビ割れはないですか?

梶:たぶん、大丈夫だと思います。

先生:空気抜きも大事なポイントです。空気抜きをしないとひび割れてしまうので、 ここからチーズが噴火したり肉汁が出てきちゃう。梶さんがつくってくれたように、ツルーンとした表面になれば完璧です。

梶:もう、ほぼ終わりぐらい?

先生:もうめんどうなことはないです。ここからハンバーグを焼いていきます。

梶:おー。

料理をつくるだけではなく、調理器具を洗ったり、料理に合うお皿を選んだり、料理に関わる全てのことを教えてくれる。取材時もハンバーグが焼けるまでのあいだ、梶さんはせっせと洗い物。

料理をつくるだけではなく、調理器具を洗ったり、料理に合うお皿を選んだり、料理に関わる全てのことを教えてくれる。取材時もハンバーグが焼けるまでのあいだ、梶さんはせっせと洗い物。

先生:では、見せ場パート2でございます。ひっくり返しましょう。

梶:よっ!

先生:おー、上手上手! 焼き色がついたら、1回バットに取り出していきます。どうしてもこの厚さの火を通そうとすると最後まで火が通っていかないので、ちょっと休ませて中まで火を通しましょう。次はソースづくりです。

先生:今、火は止まってますが、同じフライパンでソースをつくっちゃいます。調味料は、表面張力を使って入れてください。レシピを見てつくっても、味が決まらないことがありますが、きちんと計ってもらうだけで、しっかり決まったりするんです。

梶:へー。

先生:じゃあ梶さん、ハンバーグを戻しましょう。そしてソースを上にかけて、あとは蓋をして煮込んだら、できあがりです!

梶:まったくつくった実感はないです…。

先生:私は何もしてないですよ! ほぼ梶さんがやってくれました。よくできました!

いざ、実食!今年の抱負も。

ー味はいかがですか?

梶:普通に美味しいです。お世辞じゃなくて、本当にうまいです。

ー梶さんが、「ABCクッキングスタジオ」に通うことになったきっかけはなんだったんですか?

梶:生活が変わるタイミングがあって、30代は外食で全然平気じゃないですか。でもこの年になると、毎日外食はつらいんです。それと、かねてから料理をつくれるひとにはなりたいと思ってたんですよ。

ーそれまで料理経験は?

梶:ほんと0。家庭科の授業以来です。

ー「ABCクッキングスタジオ」一択だったんですか?

梶:料理教室をやってる知人とかもいますけど、みんな上級者なんですよ。そうなったら、もう「ABC」一択。そもそも、料理教室=「ABC」でしょ?

ー最初は何を学んだんですか?

梶:最初は550円の体験レッスンで、肉じゃがをつくりましたね。最初、野菜の切り方もわかんなかったですよ。でね、大事なのは家で復習すること。そうしないと覚えないんで。

ーそこから私生活も変わりましたか?

梶:「ABC」に入って一番実感してるのは、包丁との距離だなと思っていて。前までは包丁が家になかったけど、料理教室をきっかけに包丁を買ったら、ちょっと果物とかを食べるときも自分でフルーツを剥いたりする。それは大きな進歩でしたね。

ー成長も感じますか?

梶:例えばカレーとかさ、そういう簡単なものはつくれるようになりました。あとは、パパっと肉炒めたりとか、目玉焼きとかつくったり。そんな簡単なことも、前はできなかったから。

ー2025年は、もっと本格的に料理をはじめますか?

梶:そのつもりですけどね。自分が主催してホームパーティとかしたいですよ。ひとをもてなすのが好きだから!

ー梶さんは、新年になると目標を立てたりするんでしょうか?

梶:毎年、仲いいやつで集まって、今年の目標を言う新年会があるんです。大きい目標と小さい目標をみんなで発表するんだけど。

ー去年、達成できたかを確認したり?

梶:そうそう。去年はたしか、料理を習い始めたタイミングだったから「花見をうちでやって料理を振る舞う」みたいな目標だったけど、まぁ、全然クリアしてないですよ(笑)。

ー今年の目標は決まっているんでしょうか?

梶:小さな目標で言うと料理をしたいっていうのがひとつ。それと、マジで大したことないんですけど、友達の友達に、めちゃめちゃトレンドが好きな女の子がいるんです。彼女はぼくと近い仕事をしていて、流行りのカメラマンとかが好きな子で。その彼女に、俺の連絡先を聞かれるようになるっていう(笑)。流行りが好きなような子に、引っ掛かるようになりたい。

ー梶さんも、年始は新しいこと始めたいと思われます?

梶:もう50歳になったから、新しいこととかは、あまりないかな。それより、自分が見過ごしてきたこととか、直視してこなかったこととか、 そういうことに折り合いをつける年齢ですよね(笑)。

ー若い頃はありましたか?

梶:あったと思います。

ー梶さんは、目標を決めたら達成できますか?

梶:目標のクオリティによりますよね。半分半分です。でも、目標に苦しめられたくないから、あまり目標は決めないです。日々、精一杯生きるくらいのほうがいいと思ってるから。あとは生意気にならないとかさ。勘違いしないとか。

ー今年の大目標はまだ決まっていない?

梶:いま思いついたけど、ちょっと言えないっすね。2025年の年末、もしかしたらなんか、いまと環境が変わってるかもしれないです。達成してなさそうな気もするし、達成してるかもしれない。半々って感じですね。ただ、料理はマジで頑張る予定です!

年始は、誰もが何か新しいことをはじめたいと考える。遺伝子に組み込まれてるんじゃないかってくらい考える。その「何か」が料理であれば、それは正しいかもしれない。

外食に比べて格段に経済的だし健康にも近づける。ひとつひとつの食材にも目がむくし、スーパーの調味料の棚も、ショップで服を見るくらい楽しくなる。グルメになる近道でもあるから。なにより料理がパパっとできちゃう人ってヒップです。

ただ、風呂敷を広すぎちゃダメなんです。「毎週末、一品だけ」くらいから、はじめてみよう。もしくは「ABC」に通っちゃお!

information

【体験レッスンの流れ】

〜まずは体験レッスンを受け、スタッフより直接入会案内をします。〜

①予約:好きな料理のメニューとスタジオ、日程を選択し、予約をする。

②受付:予約した日時にスタジオに行き、受付をする。

③体験レッスン&説明:先生から直接レッスンを受ける。また、コースや入会方法についても説明を受ける。

④試食:体験レッスンでつくった料理を試食する。

【注意事項】

※ABCクッキングスタジオのレッスンをはじめて受講される方を対象としています。

※身長130cm以上、かつ小学4年生以上の方がご参加いただけます。

※開始時間に間に合わない場合、受講をお断りすることがあります。

プライバシーポリシー1dayレッスン利用規約をご確認いただき必ずご同意のうえ、お申込みください。

※WEBからのご予約は、レッスン前日17:00までです。

※本レッスンは会員募集を目的とした体験レッスンです。コースや料金等のご案内をさせていただきます。

※レッスンと合わせて、ABCクッキングスタジオのコース・料金・通い方などの入会案内をするため、18歳未満および高校生以下の方は、それぞれの親権者さまとご一緒にレッスンにご参加ください。

※レッスンは2人作業形式です。

【予約サイト】

https://www.abc-cooking.co.jp/trial/lesson/menu/

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