ーバート・マンロー(注:1967年にボンネビル・ソルトフラッツにて自ら改造した1920年製のインディアン・スカウトで、1000cc以下のオートバイ陸上速度記録を樹立。映画『世界最速のインディアン』にもなった伝説のレーサー)的な。
船水:そう、だからジャッキーさん(注:船水さんのバイクを整備するメカニックであり、自身のナックルヘッドのレーサーでボンネビル・ソルトレイクとエルミラージュに参戦)は本当にすごいですよね。
ーレースはどれくらいの時間走っているんですか?
船水:1回のレースでトータル7分くらいですね。
ーじゃあ予選と決勝で1日でトータル14分くらいなんですね。
船水:だからあっという間です。本当は時間をつくって練習とか行ければいいんですけど、なかなか仕事とかで忙しくてできていなくて。
ーたしかに練習できないとぶっつけ本番ですもんね。
船水:そうそう。この前初めてすごい膝すったんですよ。“うぉー、めっちゃ気持ちいい!”ってなりましたね。ただ、やりすぎでコケちゃいましたけど(苦笑)。やっと(左手の指の)骨がくっついた感じですね。
ー今の目標ってありますか?
船水:まずは年間でトップになりたい。それからいつかボンネビル(注:アメリカのユタ州にある塩跡にできた平原。毎年8月にボンネビル・スピードウェイが開催され、地球上最速を競う『スピードウィーク』で知られる)を走りたいですね。
ーボンネビルはやっぱり憧れますよね。最後に、もしレースに興味があって出てみようか悩んでいるひとへ、一言お願いします。
船水:絶対走った方がいいです。レースの快感はレースじゃないと経験できない。やめられないですよ(笑)。