ーもともとロードレースに出たいという気持ちはありましたか?
船水:昔から出たかったし、憧れって感じでしたね。
ーいざレースに出ようとしたら、バイク以外になにを準備しましたか?
船水:ツナギですね。菜有さん(注:TOKYO INDIANSを主宰する島菜有。生粋のインディアンラバー)にデザインしてもらったものを〈カドヤ(KADOYA)〉でオーダーして。安い買いものじゃないので、ツナギをちゃんと着れるように筋トレしておなかが出ないようにとか気をつけるようになりましたね(笑)。
ーたしかにレザーのツナギだと体型が変わってしまったら入らなくなりますし、体型をキープして健康でいるって思わぬ副産物的な感じですね(笑)。はじめてサーキットを走った時のコース取りとかはどうしたんですか? 予選がぶっつけ本番だったんですか?
船水:そうそう(笑)。基本的な(コーナーに)アウトから入ってインからのアウトで出るみたいなのが頭に合っただけで、もうハチャメチャですよ。速いひとの後ろで走り方を見たいけど、(先にいきすぎて)姿が見えないですからね。タイムもメーターで見ることはできるんですけど、1回も見たことないんですよ。
ーえっ、なんでですか?
船水:もう熱くなっちゃって忘れちゃうんですよね、メーター見るのを(笑)。
ー20年以上ヴィンテージバイクに乗っていても、レースだとそんなになっちゃうんですね(笑)。
船水:やばい、もう快感がやばいっすね。