ナポレオンやエジソンなど、歴史に名を残す偉人たちがショートスリーパーだったというのは有名な話だけれど、その反面、近年活躍を見せるレジェンドはロングスリーパー。大谷翔平は、普段は最低8時間、休日には一日12時間寝るというし、藤井聡太はまさかの“二度寝”推奨派で10時間睡眠の日もあるそう。天才たちは睡眠スタイルも独特だ。前に挙げた偉人たちも実は日中に隠れて仮眠していた、なんて話もあるし、つまり肝心なのは年齢や体調、活動内容、そして眠りのクセまでを踏まえた自分なりの睡眠スタイルを持つこととその質の高さというわけか。
人の脳は、レム睡眠中に起きている間にストックした情報を再処理する。いわばパソコンの最適化のように必要のない情報や感情を消去しているのだ。そして、そのときに見るのが夢だと考えられていて、夢の舞台が突拍子もなかったり、前後関係がおかしかったりするのは情報を処理しているときに起こるバグが原因だという。最近なんだか調子が上がらないなー、なんてときは情報の再処理がうまくいっていない可能性があるから、睡眠環境を整えるのが手っ取り早い。間接照明を取り入れて室内の光を睡眠仕様に整えたり、寝るときにパジャマに着替えたり、スリープテックに頼るのもいい。そして、意識的にこなすことでいつの間にかそれが入眠儀式という習慣になる。睡眠は毎日のことだから、くれぐれも大切に。