「Day(1日)」の「Pack(袋)」だからデイパック。いまとなっては普段使いのイメージがあるけど、そのルーツはアウトドアにあるって知ってた? 生みの親は、ディック・ケルティ。そう、アメリカ発のアウトドアブランド〈ケルティ〉の創設者だ。1970年代、生粋のアウトドアマンだった彼は、岩壁に挑むクライマーたちのために、バックパックよりもコンパクトなデイパックを製作。よくあるブタ鼻のデザインは、ピッケルホルダーというディテールで、積雪時に欠かせないピッケルを固定して持ち運ぶためのものなんだそう。ちなみに、世界ではじめてバックパックを開発したのもディック。彼の存在なしでは、バックパッカーというカルチャーは生まれていなかったかもしれない。
前述の通り、バックパックやデイパックは、アメリカからやってきた言葉だ。そしてリュックサックはドイツ語由来。イメージの違いはあれど、Tシャツとカットソー、クラフトビールと地ビール、IKKOと豊田一幸みたいにニアリーイコールな存在と思っていいだろう。現にセレクトショップのオンラインストアを見ても、ひとくくりに「リュック」とされているケースが多い。ということで、今回は小旅行に便利な20〜30リットルほどの容量のものをデイパックと定義し、気になる25アイテムを挙げてみた。