HANG OUT VOL.2

TABIUCHI in SAITAMA part.2

Chapter 06

2024.10.12

Photo:Nahoko Suzuki

Text:Showgo Komatsu

Edit:Yusuke Suzuki

HANG OUT VOL.2

HANG OUT VOL.2TABIUCHI in SAITAMA part.2

埼玉で旅打ち。-後編-

前編では俳優の山中崇さんと一緒に3カ所のスポットを巡る様子をお届けし、後半では編集部が川口→戸田→蕨→浦和→大宮と埼玉を北上。競馬、競輪、競艇、オートレース。意外にも、日本の公営ギャンブルがすべてそろっているのは、全国で埼玉と福岡しかない。埼玉だったら、東京から1時間もかからずに行けるので、朝から晩まで遊ぶにはちょうどいい。結果はさておき、美味い酒と肴で1日を締めれば、いい休日となるに違いなし。刺激を求めて、日帰りの旅打ちへ。


Chapter 06 | TABIUCHI in SAITAMA part.2

昭和45年創業の伝統の味をコの字カウンターで。

蕨駅東口から歩いて約3分。日が暮れない時間から、香ばしいタレの匂いが道に漂っている。食欲をそそる香りに誘われた先は、「㐂よし(きよし)」という今年9月で創業54年を迎えた老舗酒場だ。

営業開始の16時を迎えた途端、ひと組またひと組と次々に席が埋まる。アートディレクターであり居酒屋探訪家である太田和彦さんを取材した際、「開店とともにお客さんが来る居酒屋は、いい居酒屋」とおっしゃっていたのを思い出す。

「みそ焼き」の6本セットは、カシラ・タン・ハツ・レバー・ナンコツ・シロが基本。「煮込み」も自慢の逸品で、大きいシロモツの食感とコクのある味わいが酒と合う。みそ焼き ¥640、煮込み ¥320、生ビール¥600(※10月現在)

店内は、コの字カウンターの15席のみ。壁に貼られたメニュー札に並ぶのは気をてらっていない定番料理だが、長年この地で愛され続ける味がある。ここの名物は、豚モツの「みそ焼き」。ほどよくニンニクが効いた甘辛の味噌だれは濃厚で、豚モツの旨味と調和する。

東京にも味噌だれの豚モツを食べられるお店はあるが、「㐂よし」がルーツと言われているそうだ。そして、価格は良心的だから、昼の勝負で財布に痛手を負ったとしても、「㐂よし」は温かく迎えてくれる懐の深さがある。

㐂よし

住所:埼玉県川口市芝新町2-11

電話番号:048-266-1002※予約不可

定休日:日・火・祝日

営業時間:16:00〜21:00 L.O

HP:www.kiyoshi-misoyaki.com

コンパクトなコースで臨場感を味わう。

浦和駅からほど近い住宅街にある浦和競馬場。正門をくぐり最初に立ち寄りたいのは、勝利の手引き書となる競馬新聞の売店だ。これさえあれば人気馬が分かるうえ、小脇に抱えるだけで周囲に馴染んでサマになる気がしなくもない。

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料金プラン
月額 ¥880 (税込)