ぼくの好きな店。Vol.8 池内博之「かとりや」

ぼくの好きな店。Vol.8 池内博之「かとりや」

Photo:Yusuke Suzuki

Text:Yusuke Suzuki

Edit:Yusuke Suzuki

FOODREGULARぼくの好きな店

だれにだってお気に入りの店がある。レストラン・食堂・喫茶店・カフェ・バー…。知り合いだから・おいしいから・居心地がいいから…。ジャンルもその理由もひとそれぞれ。ひとつ言えるとしたら、そんなお店があればそれは豊かな人生に違いない。だから、あの人にお気に入りのお店を教えてもらいたい。第8回目は俳優として活躍する池内博之さんが、20年以上通い続ける自由が丘の「かとりや」へ。記事をご覧いただいたあとは、ビールと焼き鳥から不可避なはず。

20年以上通い続ける焼き鳥屋、女将との会話はプライスレス。

 たしか24、25歳のころだったかな? あのあたり(※「かとりや」がある自由が丘)」に住んでいた時期があり、友人から「呑もうよ」と連絡があって行ったのがはじめてでしたね。だからもう20年以上通ってます(笑)。(改装前は)もっと年季が入った感じでしたけど、カウンター席だけっていうのは、いまも昔も変わらないですね。

お店は自由が丘駅から歩いて30秒〜1分ほど。店内はカウンター&立ち呑みのみで、喫煙者と禁煙者を左右に分け、端から席へ通してくれます。

 (お店へは)だいたいひとりで、都内で仕事があったりして「今日早く終わるな」と思ったときに、明るい時間から行くのが好きです。まず頼むのはビールとかとりや漬け。かとりや漬けはガツを酸味のある特製タレで和えていて、これが美味しいんですよ。その後は緑茶割から野菜割って流れですね。野菜割ですか? タバスコとかが入ってトマトベースで美味しいんですよ! 生ピーってピーマンに牛肉を乗っけて食べるやつも好きなんですよね。 あとはシウマイをタレで食べるのもおすすめ。1時間くらいで5〜6杯呑んでサクッと帰る感じが多くて、最近は月に1度くらいのペースで訪れます。

ビールは生派と瓶派で分かれるなか、池内さんは前者。「かとりや」ではアサヒかキリンを選ぶことができます。店名が入ったグラスも気分を盛り上げてくれます。
トマトジュースがベースの『野菜割』。オーダーのときに店員さんからタバスコと黒胡椒を入れるか聞かれるので、お好みで自由にどうぞ。

 加代さんというサバサバした女将さんがいて、すごく話しやすいんですよ。自分のことを“いけちゃん”って呼んでくれていて、「暑いから日本酒いく?」なんて聞いていっしょに呑んでもらったり。焼き場は暑いし加代さんは酒好きなんで、くいっと日本酒を一気呑みしちゃうんですよ(笑)。「(お酒を呑んでたりしいるから)焦げてるよ焦げてるよ(笑)」なんて、ちょっと(加代さんを)いじっちゃったりしながら呑むのも楽しい。加代さんはぼくが舞台をやるときに遊びに来てくれたりもするんですよ。

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