スタイルの履歴書。長濱治 #10

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第8回目は写真家の長濱治さん。世の中の常識からはみ出しながら懸命に生きるひとたちを中心に被写体とし、半世紀以上ファインダーを覗き続ける価値観に迫ります。

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10. 「俺の写真」を創ろうとアツくなっていた時代。

 1969年にニューヨークで「ノマド・ニューヨーク・エイリアンズ」を撮影したあと、大学時代からの友人、真喜志勉(美術家、故人)に電話をしたんです。「やっと俺が撮りたいと思った連中に出会えたよ」と。そうしたら真喜志が「長濱、『アメリカのアメリカ』もいいけど沖縄はもっとアメリカだぞ」と言う。「お前が体験したアメリカとは違うアメリカが見えるからこっちに来てみろ」。それですぐに沖縄行きを決めました。

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