スタイルの履歴書。松任谷正隆 #4

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、記念すべき第10回目は音楽家として幅広い活動をしながら、クルマや時計、それにファッションなどを愛する人としても知られる松任谷正隆さんが登場。6月の計13回に及ぶ言葉と写真などから、松任谷正隆さんのスタイルを教えてもらいましょう。

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04. カメラ、万年筆、腕時計––––ものへの興味のきっかけ。

 ものへの興味の始まりはカメラ。当時は遠足のときにカメラを持参するのが常識で、ぼくは小学校入学のころにブローニー版フィルムの「フジペット」を買ってもらいました。しばらくすると「オリンパス ペン」などハーフサイズ・カメラが一世を風靡しますが、ぼくは「フジペット」と親からもらった〈ミノルタ〉の二眼レフ。あるとき、学校の先生が遠足に一眼レフを持ってきていて、そのシャッター音がめちゃくちゃかっこよかった。これはなんとしても欲しいと思いましたね。

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