スタイルの履歴書。 中曽根信一 #8

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki、Miyoko Hashimoto

REGULAR

ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第5回目は原宿のインポートショップ「ラブラドールレトリバー」代表の中曽根信一さんの半生を辿ります。

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08. 勝手に決めた「ファースト」「セカンド」の呼び名。

 テレビドラマ『俺たちの旅』に憧れていた話は前にしましたが、実はあのなかで中村雅俊さんが穿いていたパッチワークのジーンズは「バックドロップ」の羽田の工房で作っていたものなんです。それでバックドロップで働き始めたら、店にやってきた中村さんが目の前にいる。ぼくの世界はその一瞬で変わりましたね。あるとき中村さんがNHKに出ることになり「ジージャンとジーパンで唄いたい」というので、ぼくは〈LEVI’S〉のファーストのジージャンを用意して着てもらいました。そうしたら腕まわりがきつくてギターが弾けないと連絡がきて、ぼくはそのファーストの袖を切りにNHKまで行ったんですよ。

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