DRIVE QUEST - ゲストと探る、クルマの魅力。
Vol.01 Jeep®︎ Wrangler UNLIMITED SAHARA

DRIVE QUEST - ゲストと探る、クルマの魅力。Vol.01 Jeep®︎ Wrangler UNLIMITED SAHARA DRIVE QUEST - ゲストと探る、クルマの魅力。Vol.01 Jeep®︎ Wrangler UNLIMITED SAHARA

Photo:Tatsuki Nakata

Edit:Naoya Tsuneshige

CARDRIVE QUESTREGULAR

クルマだからこそ行ける場所。車内でしかできない内緒の話。好きな音楽を流して、気の向くままにどこまでも。クルマはいつだってぼくらに新しい景色を見せてくれる。好きな子を乗せたときはまたちょっと違うかもね。これは、そんなドキドキやワクワクをゲストといっしょに探る連載。今月の助手席さん、クルマの魅力ってなんですか?

ゴローさんと探る、ラングラーの魅力。

〈ジープ(Jeep®)〉といえば丈夫で無骨。一説によると、かつてのアメリカ軍の偵察車「General Purpose Vehicle」の呼称である“GP”がなまって“Jeep”になった、なんて話も。嘘かまことか。ただひとつ言えるのは、それを真実だと思わせてしまうような堅牢で土臭い魅力がこの〈ジープ〉、さらに言えば今回乗った「Wrangler UNLIMITED SAHARA(以下ラングラー)」にはあるということだ。

  • 「自分は体が大きいから…」と卑下するゴローさんだが、そんなことなど全く気にならないくらい車内は広く、快適。

    「自分は体が大きいから…」と卑下するゴローさんだが、そんなことなど全く気にならないくらい車内は広く、快適。

  • 高い車高でも、サイドステップ付きだからラクラク乗車可能。

    高い車高でも、サイドステップ付きだからラクラク乗車可能。

  • 「ラングラー」といえば背面タイヤ。カバーはもちろん取り外し可能だから、好みに合わせて自由にアレンジ。

    「ラングラー」といえば背面タイヤ。カバーはもちろん取り外し可能だから、好みに合わせて自由にアレンジ。

「なんだか自分だけの秘密基地って感じがするんです」

 助手席に乗りながらそう話してくれたのは、今回のゲストの中津川吾郎さん(以下ゴローさん)。ご存知「MIN-NANO」をはじめ、その向かいに位置する自転車屋「Bicycle Shop MIN-NANO」、原宿の「TOXGO」など、ショップを通してさまざまなカルチャーの潮流を生み出してきた。そして、自他ともに認める根っからの乗り物好きでもある。

 「別に悪いことを考えてるわけじゃなくても、人に聞かれたくない話ってあるじゃないですか。込み入った相談とかね。そういうときにドライブってちょうどよくて。限られた空間だからこそ弾む話もあるんですよね」

  • 「ラングラー」史上最も先進的な大型タッチスクリーンが中央に鎮座。

    「ラングラー」史上最も先進的な大型タッチスクリーンが中央に鎮座。

  • ルーフトップは工具いらずで簡単に開閉可能。

    ルーフトップは工具いらずで簡単に開閉可能。

  • ドアにあることが多いパワーウィンドウのスイッチが、「ラングラー」では中央に。このおかげで、肘が当たって「あっ」みたいなこともない。

    ドアにあることが多いパワーウィンドウのスイッチが、「ラングラー」では中央に。このおかげで、肘が当たって「あっ」みたいなこともない。

この「ラングラー」の内装は骨組みが剥き出しになったようなデザインをしていて、とにかく男心をくすぐってくる。いま思えばゴローさんから"秘密基地”というワードが出たのは、そういう理由もあったのかもしれない。…ん? 剥き出しって大丈夫? そう思った方、ご安心を。今回乗った新モデルは、「ラングラー」としては初めてサイドカーテンエアバッグ(窓枠上部に沿って格納)をフロントとリアに採用。万一の際、ハンドル部のエアバッグと連動して車内広範囲を守ってくれるのだ。

そんなアナログな車内ではいくらか浮いているようにも感じる、12.3インチの大型タッチスクリーンにも注目したい。従来より5倍も高速化されたプロセッサーを採用することで、よりスピーディなレスポンスを実現。ここをスムーズに操作できないストレスって意外と大きいんだけど、それが改善されたというわけだ。「Apple CarPlay」や「Android Auto」といったスマホアプリともスムーズに連動し、リアルタイムガソリン価格、天気予報、駐車場満空情報など、ドライブに欠かせない情報をいとも簡単に入手することができる。走行性に注目されがちなこの手のSUV車だが、新型「ラングラー」はこのように車内設備だってぬかりない。とはいえ最新の機器に戸惑う我々。あたふたしながらも、なんとか無事に目的地を入力できたのだった。

この日はあいにくの雨。そんななかゴローさんと向かったのは、神奈川は平塚にあるショップ「DUDE INN」だ。コラボしたり、周年を祝い合ったり、かれこれ10年以上の間柄だという。

首都高速を抜け中央道に入り、八王子から圏央道で厚木方面へ。「このルートは自分が友人と話をしたいときに、お昼ご飯がてらよく走るドライブコースなんです。それこそアーティストのSHINKNOWNSUKEくんとは、ここ10年くらい週に1度は必ずお昼ご飯を食べにクルマで出かけてて。妻よりもいっしょにご飯を食べてるんじゃないかな(笑)。近場で食べることもあるし、ちょっと高速乗ってサービスエリアで食べようよ、ってときはこのルートが多いですね」

そういうときにも率先してマイカーを走らせるというゴローさん。だれにも聞かれたくない話というのがきっとたくさんあるのだろう。これ以上は野暮なので、深追いはしないことにした。

  • 店前の大きな木が目印の「DUDE INN」。良質で手にとりやすいユーズドクロージングを中心に、独自の土産とインポートアイテムをラインナップ。

    店前の大きな木が目印の「DUDE INN」。良質で手にとりやすいユーズドクロージングを中心に、独自の土産とインポートアイテムをラインナップ。

  • あいにくの店休日だったけど、久しぶりの往訪にゴローさんもえびす顔。

    あいにくの店休日だったけど、久しぶりの往訪にゴローさんもえびす顔。

渋滞していたこともあり、到着したのは出発してから2時間半後。その頃には朝からの雨も止んでいたのだが、なんだかお店が暗いような…。ドアにぶら下がる夏季休暇中の文字。土砂降りに打たれた気分である。「まあ、ドライブの“あるある”ですよね。こういうハプニングも楽しめるひとでありたいなっていつも思っています。仕方ないなと笑って、飯でも食って帰るかー、なんてのも楽しいですし。そんなときは、決まって暴力的な食べ物になっちゃいますけどね(笑)」

ゴローさんの寛大な心に救われたと同時に、また必ず「DUDE INN」へリベンジすると誓った我々であった。

せっかく平塚まで来たので最後に海沿いを走らせながら、この日のドライブを振り返ってもらった。「スタートは雨、そして渋滞に巻き込まれ、目的地についたらお店は休み。これで帰りに食べるご飯が激マズとかだったら笑っちゃいますよね。でもそんなのも含めてドライブっていいなってやっぱり思うんです。ハプニングも醍醐味っていうかね」

さらに乗り心地についてゴローさんはこう続けた。「元々の『ラングラー』のイメージって、もっとゴツゴツというか、走行中も突き上げてくる感じがある印象だったんですけど、乗り心地がすごくいいですね。さっき試しに運転させてもらったときも、アクセルの軽さにびっくりしました。都内でよく見るなーって思ってたんですけど、選ぶひとが多いのも納得。仕事なんだけど、休日みたいな1日で楽しかったです!」

  • ゴローさんの恐れていたことは無事杞憂に終わり、海老名SAでおいしいカツカレーを食べてショートトリップを締めくくった我々であった。あー、よかった。

    ゴローさんの恐れていたことは無事杞憂に終わり、海老名SAでおいしいカツカレーを食べてショートトリップを締めくくった我々であった。あー、よかった。

  • すっかり雨も止み、夏の終わりを感じさせる入道雲を横目に帰路についた。

    すっかり雨も止み、夏の終わりを感じさせる入道雲を横目に帰路についた。

  • 信号待ちの時間もドライブの一部。見慣れぬ土地で見上げた空は、いつもよりなんだか広く感じた。

    信号待ちの時間もドライブの一部。見慣れぬ土地で見上げた空は、いつもよりなんだか広く感じた。

INFORMATION

・ジープ / 3BA-JL20L

・右ハンドル

・4,870mm×1,895mm×1,845mm

・乗車定員:5名

・直列4気筒 DOHCターボ

・総排気量:1,995cc

・最高出力(kW/rpm):200(272ps)/ 5,250(ECE)

・最大トルク(N・m/rpm):400(40.8kg・m)/ 3,000(ECE)

・後2輪・4輪駆動・オンデマンド方式4輪駆動(選択式)

・電子制御式8速オートマチック

・無鉛レギュラーガソリン

・燃料消費率(km/ℓ)※国土交通省審査値

(WLTCモード 9.8km/ℓ、市街地モード 7.4 km/ℓ、郊外モード 10.1 km/ℓ、高速道路モード 11.1 km/ℓ)

ジープ フリーコール

0120-712-812