DRIVE QUEST - ゲストと探る、クルマの魅力。
Vol.09 MINI COOPER SE


2018年結成のバンド・Cody・Lee(李)のドラマーとして活躍する傍ら、自身がデザインを担当するアパレルブランド〈weekend buzz club〉でも手腕を振るう。さらにバリスタとしての一面も持つ、マルチな才能の持ち主。
Instagram:@taiki_h__、@codylee_official
遊園地に行くと必ず乗っていたゴーカート。大人の真似事。そこに少しだけ得意げになっていたのは間違いないけれど、自分の体よりも遥かに大きなマシンをハンドルとペダルだけで思うままに動かせる、その感覚の虜になったのを覚えている。
そんなノスタルジックな気持ちにさせてくれたのがこの〈ミニ(MINI)〉。その走りがしばしば「ゴーカートフィーリング」という言葉で表現されるように、ハンドル・アクセル・ブレーキの反応速度がすこぶる早い。そして低重心。かわいらしい面構えに反して、意外にも走りに対してストイックな一面を持ち合わせているのだ。そもそも〈ミニ〉のルーツはレース。当時、他の大排気量のクルマを差し置いていくつものレースで優勝をかっさらっていた時代、立役者であるエンジニアのジョン・クーパー氏の名をそのままクルマに冠したほど、レースと〈ミニ〉は密接な関係にある。
この日助手席にお招きしたのは、キャッチーなメロディとファッショナブルなビジュアルで人気を博すバンド、Cody・Lee(李)でドラムを担当する原 汰輝さん。服好きだという噂のとおり、最旬のトレンドを熟知したファッションに身を包み颯爽と登場。ファッションに加え、クルマにも興味があるという汰輝さんに、まずはクルマの好みから聞いてみることに。
「ずっと旧車への憧れがあったんですけど、実は最近は変わってきていて。旧車=カクカクで無骨な感じ、ですよね? あくまで個人的な意見ですけど、そういうのって髭モジャの渋いひとが似合うと思うんです。一方でぼくはツルッとした見た目だし小柄なので、実はあんまり似合わないんじゃないかなって(笑)」
もちろんそんなことはないし、汰輝さんであればどんなクルマでも似合う気がするけれど、ファッションと同じように、クルマ選びにも相性を考えるあたりが、汰輝さんらしいおもしろい目の付け所と言えるかもしれない。