アンファッションとは何か。金子恵治 Vol.5 用途なき道具と、共犯者。
前回のPITTIの回で、「欲しいものと必要なものは違う」なんて偉そうなことを書いたばかりだ。本当に必要な服が手元にない、自身の教養不足だと猛省したはずなのに。
その舌の根も乾かぬうちに、またやってしまった。まったく用途のわからない、でも強烈に惹かれるモノを買ってしまった。
事の発端は、出張で行ったアメリカ・シアトル。合間に立ち寄った「フィルソン(FILSON)」の本店で、ひとつのバッグから目が離せなくなった。「TIN CLOTH SHOOTING BAG」。通称、マッシュルームバッグと呼ばれる代物だ。