アンファッションとは何か。金子恵治 Vol.5 用途なき道具と、共犯者。

アンファッションとは何か。金子恵治 Vol.5 用途なき道具と、共犯者。 アンファッションとは何か。金子恵治 Vol.5 用途なき道具と、共犯者。

Photo: Fu Kaneko

Text: Keiji Kaneko

Edit: Yosuke Ishii

COLUMNFASHION

アンファッションを標榜しながらも、モノの強烈な引力に負けてしまうのが服好きの性(さが)。アメリカ・シアトルのFILSON本店で出会ったのは、東京の日常ではまったく用途のわからない無骨な道具だった。今回は、理性を吹き飛ばして手に入れた「用途なきバッグ」と、それを面白がってくれた共犯者とのささやかな実験について。

理性を吹き飛ばす「用途不明」。

前回のPITTIの回で、「欲しいものと必要なものは違う」なんて偉そうなことを書いたばかりだ。本当に必要な服が手元にない、自身の教養不足だと猛省したはずなのに。

その舌の根も乾かぬうちに、またやってしまった。まったく用途のわからない、でも強烈に惹かれるモノを買ってしまった。

事の発端は、出張で行ったアメリカ・シアトル。合間に立ち寄った「フィルソン(FILSON)」の本店で、ひとつのバッグから目が離せなくなった。「TIN CLOTH SHOOTING BAG」。通称、マッシュルームバッグと呼ばれる代物だ。

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