スタイルの履歴書。長濱治 #6

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki

REGULAR

ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第8回目は写真家の長濱治さん。世の中の常識からはみ出しながら懸命に生きるひとたちを中心に被写体とし、半世紀以上ファインダーを覗き続ける価値観に迫ります。

6 13

06. 立木義浩の24時間アシスタントを自ら志願。

 アド・センターでは制作第3課に配属されます。親方が堀内誠一、写真は立木義浩、デザイナーはのちに〈PINK HOUSE〉を立ち上げる金子功、構成は小林泰彦(イラストレーター、エッセイスト)、営業に石津祐介(VANの創業者・石津謙介の次男)。あとから思えばすごい連中が集まっていましたね。ぼくはこの部署のみんなのアシスタントみたいな役割。何も考えずに軽く「はい、はい~」なんて言いながらいろんなことをやってました。そのおかげで雑誌づくりや雑誌広告の仕組み、クライアントとのやりとりなんかの、カメラマンとしては特に覚えなくてもいいことも学ぶことができたのは楽しかったしのちのち役立ちました。この部署には若手のアート・ディレクターでやがて親友になる男もいて、彼の仕事ぶりも勉強になりました。

この記事は有料会員限定記事です

続きを読むには

料金プラン
月額 ¥880 (税込)