スタイルの履歴書。 菊池武夫 #7

Text:Kenichi Aono

Edit:Yusuke Suzuki、Miyoko Hashimoto

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ファッションでも音楽でもスポーツでも、どんなジャンルもその人にしか出せないスタイルがある。“Style is Everything”。そう、だれかが言った、スタイルがすべて。『スタイルの履歴書』は、文字通りスタイルのある大人へのインタビュー連載。毎週月・水・金曜更新で、第3回目は日本を代表するメンズブランド〈タケオキクチ〉の創設者兼デザイナーの菊池武夫さんの半生を辿ります。

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7. 自然に、そして着実に仕事が広がったアトリエ時代。

 1962年に「原のぶ子アカデミー洋裁」を卒業して、1年ほどアトリエやクチュリエ務めを経験したのちに自分のアトリエを構えます。最初は六本木、そのあと1年くらいして麻布十番の一軒家の1階部分を住居兼アトリエとして借りました。当時すでに結婚していたので、ある程度収入がないと、というんで自分でやることにしたんですよ。初めは少しだけ親に助けてもらいましたが、すぐになんとかまわしていけるようになりました。

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